足漕ぎフィッシングカヤックの高機能モデル「HOBIEミラージュ・プロアングラー」後編

■続・橋口純平氏のインプレッション

DAIWAフィールドテスターとして、日頃からホビーカヤックの「ミラージュ・プロアングラー12」に乗って、カヤックフィッシングを楽しんでいる橋口純平氏による愛艇レポートの後編をお届けします。

■フィッシングに特化した装備

カヤックフィッシングに特化した装備としては、カヤックの船体にロッドを6本も収納できるという、他のカヤックにはない特徴がある。収納と言っても、竿先をフロントハッチ横の穴に差し込むタイプで、使い道としては、帰着時に波が高く、着沈・横転の危険があり、ロッドホルダーにロッドを立てていると紛失や破損のリスクが高くなるような場合の帰着時は必ずここに収納するようにしている。

釣り中や移動時のロッドはHレールに装着したロッドホルダーに立てている。Hレールはアルミニウム製の12角形のレールで、より多くのギアをより多くの場所に簡単に取り付けることができ、使い勝手がよく、魚探のマウントの固定や、小物入れの固定、カメラ用マウントの固定にも使える。

■小物の収納も便利

小物の管理としては、足元にハッチがあり、ピボットタックルマネジメントシステムが標準装備されている。これは、ハッチを開けるとタックルケースが出し入れしやすい角度でスライドしてくるというものだ。使いやすくて便利なのだが、自分の場合は、ハッチの奥にバッテリーを入れたり、タックルケースに納まらないアイテムを入れるためにバケットケースと交換している。他のモデルとの互換性があるので自分が使いやすいようにカスタムができる。

ハッチの両サイドにはスタンティングプラットフォームデッキパッドが敷かれていて、強いグリップ力があるため、スタンディングでの釣りの際に、強く踏ん張ることができるそうだが、自分のフィッシングスタイルはシットオンが基本であるため、スタンディングでの使用感は評価できない。ただ、強いグリップ力のおかげで、小物を一時的に足元へ置いておく際に、転がったり滑ってどこかに行ってしまうことがないため、滑り止めパッドとして活用している。

後部にある貨物ストレージには大型のクーラーボックスも搭載可能だ。かなり広い作りになっているので、食料と飲み物専用のクーラーボックスを追加したり、着替えや、ドーリー(カヤック運搬用のカート)を積むこともできる。


■機能だけではない魅力

書きたいことがあふれてしまい、まとまらない内容になってしまったが、最後にひとつ、最大のオススメポイントを紹介したい。

それは、カヤック自体の格好よさだ。プロアングラー12は、とにかく格好いい。フォルム、カラーリング、機能性、安全性、どれを見ても最高の仕上がりで、無駄がなく洗練されているのに存在感がある。そんなかっこいいプロアングラーに乗って、魚を釣っていられることは、今考えられる最高の幸せかもしれない。

(文・写真提供=橋口純平/DAIWAフィードテスター、HOBIEアンバサダー)

 

MIRAGE PRO ANGLER 12 WITH 360 DRIVE TECHNOLOGY

ミラージュ・プロアングラー 12 ウィズ ミラージュドライブ360
色:Arctic Blue Camo / Amazon Green Camo
定員数:1名
駆動:MD 360 TURBO W/ KICK-UP FIN TECHNOLOGY
長さ:3m66cm
幅:91cm
高さ:51cm
最大搭載重量:227kg
船体重量:49.7kg
完成重量:60.1kg
座席耐荷重:159kg
船体構造:ロートモールド製造(ポリエチレン素材)
価格:876,700円(税込)

YouTube動画 https://youtu.be/KOoOb98WT6A

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