HOBIEでは、長期療養の子どもたちが治療しながらも最高のこども時代「青春」を実現できる体験を提供する認定NPO法人「Being ALIVE Japan(東京都世田谷区)」が主催する「TEAMMATES SPORTS CAMP in YAMANASHI」に協力し、4人乗りの大型足漕ぎボードFIESTA(フィエスタ)での水上体験を提供しました。
このイベントは、長期治療中のこどもの退院・復学の過程で、病気とともにいきていく力(自立)と仲間づくりを支援することを目的とし、1泊2日を山梨県西湖で過ごし、経験できる様々なアクティビティを通じて、こども・家族同士の関係構築、こどもの成長・自立する機会を促す企画です。
対象となるのは長期治療中の小学生・中学生とその家族。
本年は10家族43名のこども・家族が参加しました。
スタッフには、Being ALIVE Japanのスタッフのみならず、医療スタッフや現役アスリートもおり、安心してイベントを楽しむことができます。
今回お乗りいただいたのは、4人乗りの大型ボード「MIRAGE ITREK FIESTA(ミラージュ・アイトレック・フィエスタ)」。
座席は4つですが453kgまで乗ることが可能で、いつも一緒に遊んでいるお友達と、ボランティアスタッフが同じボードに乗り込み湖の上へ。
ふだんご両親と一緒に行動することが多い子どもたちですが、今回の水上体験では陸上から見守るご両親と離れ、子どもたちだけの大冒険となったことは大きな経験となったようでした。
ブランドが誇る抜群の安定性から、小さなお子さまや運動に自信のない方でも転覆の心配はなく、水に濡れる心配がないことから着替えも不要。参加した子どもたちは、初めての水上体験に笑顔があふれていました。
■子どもたちの感想
「ホビーを家族や友達と遊べてよかった」
「はじめは落ちそうで怖かったけど、だんだん楽しくなった」
「足が少しつかれたけど、最高だった!」
「1日目のホビーでは操縦をしました!」
「一番前の所に乗った時が楽しかった」
「ホビーで行った奥の岩でハチの巣があった!楽しかった」
「ホビーは僕は足がつかないので手で漕ぎました」
「風景は山がきれいでした」
■保護者の感想
「日常では海に入りたがらないくらい、水を怖がっていたので、もっと不安な状況となるかと思っていましたが、パンツまで濡れるくらいびしょ濡れで思い切り楽しんでいたことを姉からも聞き、ほっとしました。とてもとても楽しかったらしいです。翌日に家族で体験できる時間を設けてもらえたことが更に楽しめたようで、しかも子どもは経験者だったことも得意気で、親としてもとても助かりました。」
「すごく楽しかったようで、見たもの、感じたものを教えてくれました。貴重な体験をさせていただきました!」
「最初は少し怖かったようですが、とても楽しかった!と言っていました。漕ぐのが大変!と言っていましたが、大人に頼らず「自分でしっかり漕がなきゃ!」という気持ちが芽生えたことは成長だと思います。家族で体験した際、前日に経験済みの子供達が主導で張り切って教えてくれる姿に成長を感じました。」
「ホビーが1番楽しかった!と言ってました。いつも子ども扱いされるのに、戦力としてしっかり漕いで乗船でしたのが嬉しかったようです。水が透明できれいで、冷たくて気持ちよかった、景色がよくて溶岩が固まった石とか、富士山豆知識みたなのも教えてもらって楽しかった、と言っていました。対岸くらいまで長い距離体験できたのも楽しかったそうです。」
「とってもとっても楽しかったとのことです。病気でなかなか体験できないことをできてとても良かったです。」
「病院では⼦ども⾃らが動くことに制限をかけてしまっているのに対して、今回のスポーツキャンプでは、⼦ども本来の姿で、本気で⼒⼀杯⾝体を動かせていて、終始眼が輝いていたのが印象的でした。 ⾃分はこんなに動けるんだ、病気の⾃分をさらけ出しても、受け⼊れてくれる友達や⼤⼈がこんなにも沢⼭いるんだという経験をすることは、今後の治療や⽣活に前向きになるために絶対に必要なことと思います。」
「病気によって制限されている事や、⼈と⽐べてできないこと、できなくなってしまったこと、に⽬を向けてしまいがちな⽇々ですが、新しいスポーツに挑戦したり、⾊々な⼈達と話すことで「⾃分にはこれができる」「できなくても、助けてもらえる」という気持ちになり、とても前向きに、いつも以上に張り切っている姿が印象的でした。また、本⼈にとっても、家族にとっても、制限が多い中で安⼼して⾃然の中で思い切り楽しめる機会がとてもありがたかったです。」
【Being ALIVE Japan】
公式サイト:https://www.beingalivejapan.org/index.html
イベントレポート:https://www.beingalivejapan.org/info/report/20241103.html